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石を割り咲く、桜のように

浅田次郎 「壬生義士伝」

今さら書くまでもない
ロング&ベストセラーですね~。

こちらの作品と「輪違屋糸里」「一刀斎夢録」で
新撰組三部作になるのでしょうか。
合わせて読まれると、なお楽しめると思います。


「壬生義士伝」は
人斬り貫一と呼ばれた吉村貫一郎と、彼と関わり合った人々の物語。

ドラマでは渡辺健さん、映画では中井貴一さんが演じた吉村ですが
なんとなく沢村一樹さんを思い浮かべました。


死にゆく主人公・吉村の独りごとと
ともに激動の時代を過ごした人々の視点で語られる吉村像が
交互に語られていきます。

新撰組を題材にすると、どうしても斬り合いになってしまいますが
こちらは家族や友達、関わった人への思いが重なりながら
最終章へと向かいます。 



どんなに才能があろうとも、どんなに他より優れていようとも
貧しさから抜けられない武士の世界。

貧しい武士の吉村は
家族を養い守るために脱藩します。

それに背いて後ろ指を指されても
自らの腕で家族を守ると決めたから。

そうすることが、己の踏むべき正しい道
本当の“義”であると知っていたから。


しかしその選択は
何よりも守りたかった息子の人生に薄く影を落とします。


ある者は守るべきもののために命を落とし
残された者は、その生き方・志を胸に刻み生きていきます。


優しい南部盛岡の言葉で語られたこの物語は
最後、吉村のお組頭であり、親友でもあった
大野次郎右衛門の言葉で締めくくられます。
 

けっして語ることのなかった
その深く、強い思いに圧倒されます。




【今日のおすすめ】

     




【読み比べ♪】
舞台は第二次世界大戦、主人公は特攻兵です。

 



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